CLT+外断熱工法はすばらしい!

きんしん大聖寺支店の改築工事に携わりました。
環境省のCLT活用補助金制度により平成30年8月から約3年にわたり
エネルギー測定を行っています。
あわせて、同規模のRC造 野々市支店の電力使用量を比較対象としています。

2店舗の単位床面積あたりの電力消費量にクローズアップし、
その効果を比較しています。

構造体は、
大聖寺支店が CLT(直交集成木材) 熱伝導率 0.12  + 断熱材 40㎜
野々市支店は コンクリート     熱伝導率 1.60  + 断熱材 25㎜
となっており、構造体の熱の伝わり易さは 約13倍も違います。

これは、CLT 10cm に対して、コンクリートでは 130cm も必要になります。
それだけCLTの方がコンクリートより外気の熱を通しにくいということです。

また、建物全体の熱貫流率 (U値) 比較では 3倍強 の差がありますが
グラフでは 8月の電力消費量を見ると 4.8倍 もの差がでています。

これは、RC外壁 内断熱工法の野々市支店は、昼間の太陽熱がコンクリートに
蓄熱されることにより余分にエネルギーが消費されるのだと推定されます。

これからの建築構造体は、RC造の場合は外断熱工法、
それにもまして木造CLT工法が素晴らしい省エネ効果をもたらすことが
判りました。

資源循環型社会や省CO2の考え方から見ても、理に適っていると思われます。